脳にいいブログ

研究生活,山と写真

ある論文がacceptされるまで

 先日,投稿論文が受理されました。いえーい。これが初めての論文投稿ではなかったのですが,およそ5年ぶりとなる投稿論文(学部卒業時からブランクがあるので)となるため,実質初めての投稿論文と言ってしまってもいいでしょう(?)。論文が世に出回るためにはいろいろな過程を踏む必要があるわけですが,経験のない方はこの辺がよくわからないと思います。この記事では我々研究者(とその卵)が論文をかいて,どのように雑誌に載せるかを自分のケースに当てはめて簡単に紹介します。

 とはいえ,こんなブログで説明を聞かなくとも,きっとGoogleで「Minor revision 返事」とか「accept 論文」とかで調べればいい。いろんな先生の体験談が出てくるん。

論文を執筆するということ

 一口に論文とは言ってもいろんな種類があるわけですけど,自分の場合はいわゆる原著論文というやつです。実験がある研究室の出身であれば,集めたデータを解析して,結果を吟味して,そこから言えることを見出して,自分の主張を書いた文章が論文になるわけです。平たく言えば科学的根拠に基づいたいろんな記事を書く,そのようなイメージです。

 主張したいことや新しい発見があったとします。最近話題のチバニアンとか。そこで,チバニアンに関する客観的根拠を集めて,こんな事が言えるんよ,ということを文章にしたのが論文という記事です。記事なので,誰かに読んでもらうために雑誌に投稿したりなんかをします。Journal,ジャーナルというのが雑誌です。最近はこれが完全電子化されていて,紙媒体自体が存在しない場合もあります。

 有名どころの雑誌はNatureとかScience(有名すぎるか)。

 言語は日本語である場合も英語で書く場合もあるし,母語によってはそれだけに限りません。ただし,いろんな人に読んでもらうためには,英語で書いた方が便利です。国際誌,というわれるやつは,国内だけでなく多くの国の研究者,或いは研究者ではない人が読んだりしているので,基本的には英語で文章を書きます(いきなり英語は無理~。っていう学部生は日本語で論文を書いたりします)。

 投稿の仕方は別に決まったマニュアルとかなくて(ただし雑誌によって投稿規定あり),本稿を用意して図とか表とかをセットに雑誌に送るだけ! 電子システムがつかえる近代では,簡単に作業を行えます。

査読とは

 雑誌に投稿するのは簡単だけど,投稿した論文がすぐに雑誌に載るかというと,そんなことはありません。書いた文章が,ちゃんと科学的根拠に基づいているか,おかしな主張がありはしないかをチェックする必要があります。簡単にいえばこれが査読です。査読がないとダメとか言われるのは,そのままでは科学的評価が得られないからです(第三者に評価してもらってやっと記事になる)。始めて論文を書いた学部生,院生は自分の研究成果を自信満々に自己評価するかもしれませんが,ほんとにそうけ? ということは査読結果から判断できます。だいたいは自信が打ち砕かれるかもしれません。

 指導教員がいいと言っても他の研究者はう~んって思うかも。しれません。

 査読は,たいていの場合は,匿名の(名前出すこともある)研究者のボランティアによって行われます。雑誌側が,その分野の適切な研究者に,「ちょっとこの論文評価してくれ~」というメールを送るわけです。その研究者が「よいよ」と言えばそのまま次の段階へと進み,査読が行われます。研究者がダメといえば雑誌編集者は別のひとにお願いをすることになります。ボランティアなので,研究者が自分の忙しい時間を削ってまでやらないといけないから,だいたいは時間がかかります。自分の場合,1本目の投稿論文はだいたい投稿から1,2か月,2本目の論文は投稿から2か月,3本目の論文は3か月くらいで最初の査読結果が返ってきました。これでも早い方だと思います。場合によっては半年待つこともありえるようです。うちの分野だとだいたい2,3ヶ月くらいかな。

 査読結果はその匿名の研究者が,投稿した論文に対して下す評価になります。これには決まった形式があって,よく耳にする「accept」「Minor revision」「Major revision」「Reject」です。他にも「resubmit」を要求される場合もあったり,moderate revisionとかいう言葉もあったりしますが,たいていはこの4つ,なのでしょう? アクセプトは受理! という判定で,マイナーリビジョンはちょっとだけ直して! という判定で,メジャーリビジョンはめちゃくちゃ直して! という判定で,リジェクトは残念ながら,という結果です。仮にrejectされても再投稿できる場合もあるし,他の雑誌に記事を送ったりする場合もあります。

 自分の場合はこれまでの投稿論文は全てMajor revisionで1回目の判定が返ってきています(嘘ですRejectありました)。これは対応がしんどくて,データの追加,再解析,場合によっては主張の修正などなどを行う必要があり,本文をかなりの程度書き換える可能性もあります。例えば,先日受理された論文では,結果に基づく考察の修正,イントロダクション(導入部)の大幅な修正,データの削除,再解析,などなど...。を行いました。Minor revisionは,誤字脱字の修正程度のレベルです。Rejectされたときは理由をつけて返されるけど,サンプルサイズが少なすぎんよ! という理由でした。

 査読は1度のプロセスではなく,何度かにわたってチェックが行われます。例えば1回目の判定でMajorで返ってきたなら,2回目の査読のプロセスがあるわけです。永遠にこの行程が続くわけではないけど,Majorが2回,Minorが回2みたいな感じに計4回の査読を受けることもありました。

 1回目がMajorの判定であれば,2回目の判定が返ってくるのは少しだけ時間が短縮されます。雑誌によるけど,例の論文は目安として1月くらい? Minorの判定は1,2週間で返ってくることがあります。

論文を書き始めてから

 自分の場合は,昨年の5月ごろから論文を書き始めたので,執筆開始から受理までの時間はちょうど1年程度かかりました。しんどい。今書いている論文は,1月から書きはじめ,あれやこれやと試行錯誤しているうちに5月が終わってしまいました。しんどい。

 論文の投稿ペースが速い研究者は,このあたりの作業をうまくやるみたいです。実験をやっている段階からイントロやマテメソ部分を書き始めて,予想通りの結果が出たらリザルトを付け足して...。みたいな。なかなか予想通りの結果が出ないのでこの辺はまだまだ難しくて真似できません。

 最後に,上述のことはもちろん分野によりけりなので何とも言えません。

Google pixel 3a ポチリました

 僕はiPhone SEを3年前よりずっと使用しているのですが,壁にぶつけたり机にぶつけたりしている間にボロボロになってしまいました。ガラスの破損(所謂ワレフォン)はないものの,外枠のボディは折れ曲がり,ひびが入り,スクリーンは剥がれかけて中からiPhone SE2が生まれようとしていたり。TAをやってると,僕のスマホをみた同僚が「それ化石?」とか言ってくる始末でどうしようもない状態でした。

 ジョブズ氏ーーー!!!!! 助けてくれーーーー!!!

 そんな矢先,Googleから発表があったのです。先々月くらいからお漏らしされていたGoogle pixel 3aが,マジで発売されるとの情報でした。

store.google.com
 Google pixel 3というと,スマートフォンとしてはめちゃくちゃ高いイメージがあったのですが,廉価版の3aは大雑把に見積もってその約半分の価格になります。コスパの良さでいえば最近話題のHuaweiとか,中国メーカーのブツの方が良いんでしょうけど。Huaweiはデザインがダサいし(※個人的な感想です),ASUSはでかい上に持ちにくいし(※個人的な感想です),残ったsimフリースマホは,motorolaとかOPPOとか。正直どれも微妙なんだよなあ……(※個人的な感想です)。すまんな。

 という消去法でPixel 3aを買ったンゴ。iPhoneという選択肢はないンゴねえ……。高いし。

 今月クレジットの請求8万円あるんだけど,どうにかしてくれません?

 廉価版発売にあたって,仕様の面で残念なお知らせが。3aは3とは違い,「撮影した画像を高速に処理するPixel Visual Coreが搭載されていません」とのこと。正直ヘッドフォン端子とかいらないから,Pixel Visual Coreを搭載してほしかった……! そう,わい将は思います。 お前は? トリコ?

japanese.engadget.com

Nikon Z 7をNTAカメラサービスセンター@札幌で修理に出しました。

 おっすおっす~。  僕が使用しているNikon Z 7(ちゃんとスペース開けた)ですが,実はとある問題を抱えていました。価格comの口コミなんかでも挙げられてるんだけど,グリップ部分のラバー擦れがひどいのです。少し前までは"ちょっと"めくれてるなあって感じだったのが,この前登山に行った後に見てみたら,けっこうベロンといってしまってる。

bbs.kakaku.com
 そりゃあ物を使用していたらどこかしら摩耗は生じるのは自然なんですけど,僕の場合は購入から約7か月,これまでひと月に一遍くらいしか外に持ち出していないわけですね。いくらなんでも簡単に剥がれすぎかなあ。自分の場合は,グリップを握ったときに指がどうしても奥に当たってしまう。

 保証期間内なら無償で修理してくれるとのことでした。ですので,札幌にあるNTAカメラサービスセンターに持ち込み,相談をしたら,特に問題なく修理してくれるとのことで。ただし,当センターではZ7の修理はできないので,一度メーカーに送ることになりました。

nta-camera.wixsite.com
 昔(といってもごく最近まで)は,札幌にもニコンサービスセンターがあったようですが,今はNTAカメラサービスセンターが業務を請け負っているようです。少しだけわかりにくい場所にあったりするので,ニコンはもっと宣伝してもいいかも。