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トムラウシ山でゆるキャン△をする【1日目】


アクセス

 トムラウシ山は北海道の中央部,新得町にある百名山です。アイヌ語で「花の多い場所」を意味します。札幌からレンタカーやバスで行けるので,交通アクセスは意外と悪くはない。レンタカーの場合だと,出発地である南千歳駅から高速道路を使って,約3-4時間ほど車を運転しました。たしか250キロもなかった気がする。本州では遠いけど,北海道で3-4時間は近い。

 今回は麓にあるトムラウシ温泉東大雪荘(短縮登山口)から南沼までピストンをしました。生活の拠点地である北海道大学からだと,徒歩で49時間かかるそうですね。うーん。普通にレンタカーを使いました。レンタカーだと途中で好きな場所に寄り道できるし,移動中はずっとプライベートだし,公共交通機関よりも好きです。

 ただ,みんながみんなマイカーじゃなくて,周りの登山客を見ている感じだと,バスを使っている人もそれなりにいました。縦走を計画する人などは特に利用するでしょうね。


 高速料金は割引がないと片道3000円程度でした。下道を使うと安くなりますが,その代わり時間はもうちょっとかかるはず。

 ところで,新得町にはスーパーがあるので買い物もできます。山荘まで行ってしまうとコンビニも何もないので,買い忘れた食料等があるならここのスーパーで。とりわけ巨大なスーパーではありませんが,必要最低限の食料は購入することができます。

コース概要

 大雪山から縦走することができますが,今回は温泉(短縮登山口)からピストンをしました。

 日程は,麓のキャンプ地で一泊したので合わせて二泊三日。登山自体は一泊二日です。登山にかかった費用も記録しようと思ったのですが,メモを忘れてしまった。

メンバー: 1日目 2人,2日目 3人
飲料水 : 1日目 5L ,2日目 5L(湧き水含む)

1日目
トムラウシ自然休養林野営場(発6:30)⇒短縮登山口(発7:15)⇒カムイ天上(着8:45)⇒コマドリ沢出合(着11:00)⇒昼休憩⇒前トム平(12:40)⇒南沼テン場(14:50)

2日目
南沼テン場(発6:30)⇒前トム平(着8:15)⇒コマドリ沢出合(着9:00)⇒カムイ天上(着11:00)⇒短縮登山口(着12:10)


 学部生の頃の友人と登りましたが,帰り道,コマドリ沢で他の登山者に,足がくたびれて車に乗せてほしいと頼まれたので,パーティーに加えて3人で下山しました。

 飲料水はポカリ1.5リッター,水3リッター用意していましたが,これだけでは足りず,コマドリ沢で湧き水を煮沸して飲みました。ろ過装置,あれば便利だから欲しい。

 途中で合流した登山者の方が,エキノコックスの潜伏期間は20年だけど,20年後は俺は死んでるし」とか言って生水を消毒せずごくごく飲んでたのは笑いました。強すぎ。

空港からトムラウシ自然休養林野営場まで

 昼の12:00過ぎに空港で友人と待ち合わせをしていました。レンタカーから送迎バスが出ているのですが,無理に乗らなくても南千歳まで行けば徒歩3分の位置にお店があります。

 暗くなる前にキャンプ場に着きたかったので,お昼は予めスーパーで弁当を買ってきていたのですが,移動の途中で2回ほど落としてしまい,中身がグッチャグッチャになったものを友人に手渡しました。

 レンタカーはコンパクトクラスを借りていたのですが,あちらの都合でCX-5にすり替わっていました。超ラッキー。

 高速を使って千歳から新得町に移動し,スーパーで水と食料を補給。食料は数日分を計算して買わないといけないのですが,日数が多いのと,テント泊は初めてだったことから,食料選びに難儀しました。結局,パンと袋麺,カレーにうどんを購入。うどんは以前,本栖湖精進湖でソロキャンをやった時に,カレーうどんが美味しかったため。

野営場での一夜

 野営場にテントを張っていたのは,キャンパーと登山者が混じっていた感じ。キャンパーは夜遅くまで起きているけど,登山者はすぐに寝てしまうので,だいたいどの層なのか何となく察しが着きます。

 この日はバイクの集団が夜11時ごろまで外で騒いでいて,なかなか寝付けず。また,キャンプサイトの電灯がかなり眩しい。対策として,車をテントの前まで運んで,光を遮ると,かなりマシになりました。

 電灯の周りにはワラワラ蛾が集まっていて,この近くに張られたテントのシート一面にびっしりと白い蛾がとまっていました。離れた場所にテントを張っていてよかった。

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 食べ残しや街灯に集まった蛾を食べに狐二頭が茂みから顔を出す。うーんエキノコックス

短縮登山口から南沼まで

 早朝,テントを畳んで出発。予想以上に準備に時間をとられてしまい,出発は約15分ほど遅れてしまいました。登山口にトイレがあるので,そこでうんち!をひねり出す。

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 短縮登山口からカムイ天上までは,笹薮と樹林帯を道なりに歩いていくだけです。きつい登りはあまりなく,道もそれほど疲れはしませんが,早速アブやブヨが襲ってくる。これが夏山か……。僕は吸血昆虫が恐怖の対象でしかないので,ハッカ油をもこみちのオリーブオイルのようにふんだんに体にふりかけて対策をしました。そうすると纏わりつかれても刺されることはあまりない。

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 コマドリ沢に出るまでは,景色も比較的単調なものが続きます。写真を撮ることもあまりなく,どんどん先に進みます。カムイ天上に出たあたりで友人に仕事の電話がかかって来て,そのような対応に追われながらも,コースタイム通りにペースを調整していきます。

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 コマドリ沢までの下り道に差し掛かるところで,花畑がありました。

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 残念ながらチングルマはすでにシーズンが終わっていました。前回の尾瀬でもチングルマを見ることができなかったし,もはやこれは花でも良いのではないですか。

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 今回持ってきたレンズはZEISS Apo sonnar 2/135とTamron SP 15-30mm F/2.8です。登山ではApo sonnar 2/135を使うことが多いです。描写力はすごいのですが,エクストリームネイチャーだと防塵防滴面で心配……。

 予定より遅れてコマドリ沢出合に到着。飲料水が心配だったので,ここで1.5L煮沸して補給をしました。そのついでに昼休憩。この辺りは吸血昆虫は少なく,ハエがブンブン飛んでいるくらいです。

 ほぼ同時刻,あとから遅れて登ってきた4人組のパーティー,2人組の夫婦が到着。彼らも南沼で泊まるということで,挨拶を交わして我々は先にコマドリ沢出合を出発しました。

 ここからの登山道は楽しいのですが,危険もかなり増えてきます。最初は沢沿いのきつい登りで,ごろごろ転がる岩を避けながら進みます。

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 出たー!!!

 ナキウサギですが,登山道を歩いているとあちこちから鳴き声が聞こえてきます。他の登山者に聞けば,気温が低い時に行動が活発になるらしい。ナキウサギの巣の前に座り込んで,Nikonを構えひたすら写真を撮っているおじさんもいましたが,正直山頂を目指すよりもソレになりたい。

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 樹林地帯を抜けて,風景がだんだんダイナミックになっていく。道もかなり危ないので慎重に進みます。友人の歩行ペースが自分と比べ早いので,ついていくのは結構しんどい。

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 天候は曇りだけど,だんだんガスも出てくる。

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 こんな場所にも花が咲いている。

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 これはアザミの仲間かな?

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 前トムから歩を進めると再び下り道があり,そこを降りるとトムラウシ公園に到着しました。花もたくさん咲いていて,風景もきれいだったけど,曇りでなかなか思うように写真が撮れず。

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 謎の蜘蛛がいたりして。

 午後14:50,南沼にあるテント場に到着。すでに先発組や縦走組の方々がテントを張っていて,思い思いに休憩をしていました。我々は外国人夫婦のテントサイトの横にお邪魔する。これだけ人がいればヒグマは大丈夫そう。

 南沼でもガスが濃くなってきて,視界はさらに悪くなる。あと少しで登山道も完全に雲の中だったろうから,早めに着いてよかったです。

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 ちょびっとだけ夕日が顔を覗かせる。

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 ザックを下ろして足を休ませます。





 我々のオニドーム2は視認性がよく,なかは広々なのでとても気に入っています。形が台形じゃなければもっと良いのだけど。

 足はすでにヘトヘトだったけど,友人の一声で山頂を目指すことに。ガスガスのガスの中,カメラとヘッドライトだけ持って登山道を登ります。

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 またおまえか。

 以前のブログで書いていたのですが,札幌だと円山に行けばエゾシマリスにはいつでも会えるので,取り立てて珍しさはありません。が,やっぱりかわいい。

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 人馴れしているのか,単純に以前に餌付けされたことがあるのか,かなり長時間足元をウロチョロしていたそうです。餌付けはいかんやろ。

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 登山道から我々のテントを見下ろす。山頂,真っ白で何も見えませんでした。もうバテバテでふらふらしながら帰路につきました。南沼の水はまだ枯れていなかったので,コッヘルいっぱいに組んで湯を沸かし,カレーうどんをつくって食べました。やっぱりカレーうどん美味しすぎか。友人からもフリーズドライ食品を分けてもらい,かなり満足しながら18:00には就寝。

 21:00ごろ目が冷めて外を覗いてみると,めちゃくちゃキレイな星空が広がっていたのですが,慌てて三脚を出したときにはもうガスで何も見えなくなっていました。

 夜の山は寒くて何も見えない。夜間の移動は危なすぎてできませんね。

<2日目につづく>

ezophoto.hatenablog.com