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北海道から配信します

北海道のいいとこ抽出 釧路~知床~美瑛のぶらり旅【2~3日目】

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 知床にて。

釧路

 1日目の殆どが移動で終わった。最初の目的地は釧路にあるゲストハウス,苫小牧から出発すると4時間かかる上,ジェラート屋さんに立ち寄った時間も考慮すると致し方ない。北海道は広く,町から町までが遠い。

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 硬い枕に悪戦苦闘しながらも,なんとか早めに眠りにつき,朝6時に起床する。睡眠時間は十分確保したけれど,慣れない早朝起床に体のリズムが狂っていた。かめのまぶた氏も起き出して,ゲストハウスの一階,談話室に集合する。コーヒーを飲み,2日目である本日の行き先を確認する。

 車道の霧は夜のうちに晴れていたが,遠くの景色はまだ霞んでいた。それでも,昨晩,闇と霧で覆い隠され,前後左右の視界が不明瞭だった道路の全貌がわかる。運転は,かめのまぶた氏に代わってもらった。車を走らせ,2日目初めの目的地,釧路湿原展望台を目指した。



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 展望台の駐車場から遊歩道にアクセスできる。

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 想像とは異なり,遊歩道の大半が鬱蒼とした森の中にあるらしかった。朝の森はどんよりと暗く,地面はぬかるんでいる。キツツキが一心不乱に木を突いていて,カメラを向けると遠くに逃げていった。蚊が多く,あちこち刺された。

 ここの森にも当然,ヒグマが出没する可能性がある。こちらは熊鈴を準備しておらず,早朝である時間帯を考慮すると,遭遇する蓋然性が高いと考えられた。後方から,中国の観光客が大勢で歩いてきたので,とりあえず一安心する。しかし,しばらく道を進んだところで,虫刺されに嫌気が差し,駐車場に引き返すことにした。おそらく,湿原までは相当の距離を歩かないと行けない。

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 朝食は,釧路駅近辺にある釧路和商市場に移動する。この場所へは,今回足を運ぶかどうか,かめのまぶた氏と二人,熟考した。道民としては,北海道旅行が初めての氏に魚市場を体験してもらいたかったが,ここに寄り道すると後のスケジュールがつっかえてしまう可能性があった。

釧路和商市場 釧路の台所


 魚市場というと卸売市場を想像する事も多いが,ここは函館の朝市や,札幌二条市場と同じだ。場内には様々な店舗が入り,商品を並べる。名物には勝手丼がある。勝手丼とは,自分好みの具材でつくれる海鮮丼のことだ。米と具は別々に売られているため,刺し身だけで食べることもできる。また,どんぶりだけではなく,スーパーで売られているような切り身ではない海産物,瓶詰め,干物等を購入できる。

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 思いつきで買った花咲ガニは,とても美味しかった。二匹で1200円。

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 つぶ貝は年間を通して売られている。生産量が多いのが北海道で,札幌でも食べることができる。刺し身にしても,煮物にしても美味しい。巻き貝なので見た目は少しグロテクスである。

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 朝飯を調達するには十分だった。計画を無視して1時間30分ほど市場に滞在する。時刻が10時を回ってから,ようやく次の目的地に出発する。カニを食べたことでかなり元気が出始めた。途中,郵便局に立ち寄った。


 次の目的地は,標茶にあるクッコロコッタロ湿原であった。摩周国道を北上し,途中,左折して湿原を横断する砂利道を進む。スリップして湿原の方に「やっちゃえ!日産!」するのを避けるため,対向車にだけは気をつける。

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 展望台から望む湿原の大パノラマだ。

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 ふと,湿原の中に見えた白い二つの点。遠目で見るとよくわからない。が,何やら動いている。拡大してみると……。

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 やはり,間違いなくタンチョウGrus japonensisだった。体が大きいので視認しやすい。ゆっくり沼の畔を歩いて,嘴を水につけ,何やら啄んでいるのが観察できた。

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 国内では,釧路湿原を中心に,その周辺部で多く姿を確認することができる。多少運が悪くとも,遭遇率は高い印象がある。道内では鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリが有名だ。タンチョウを撮りたい写真家はおそらく,この場所に集まる。

ヴぉ昼



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 昼ごはんは,弟子屈町にあるレストランでエゾジカのステーキを食べた。かめのまぶた氏が注文したのはエゾジカのハンバーグ。肉を交換したが,どちらも柔らかくて美味しい。肉は臭くもない。味は牛肉でも豚肉でもない。

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 近所にある弟子屈ラーメンの店舗は混んでいたが,こちらのお店はお客がおらず空いていた。町の人はエゾジカの肉を食べないかもしれない。もしくは,ラーメンよりも価格が高いからなのか。エゾジカから奈良県の鹿を連想し,その話をしていると,店主が話しかけてきた。

 どうやら鹿撃ちの方らしく,熊と闘った武勇伝を延々と聞かされる。時刻は14:00を過ぎたところだ。

 料理はとても美味しかった。立ち寄る機会があればまた行きたいと思う。

弟子屈なび_レストラン ぶらりや

世界遺産知床半島

 自分にとっても,かめのまぶた氏にとっても,知床に行くのは初めてだった。


 今回の旅程,「摩周湖には立ち寄るのか?」とレストランぶらりやの店主にも聞かれたが,時間の都合上,摩周湖にはいかず,そのまま知床に向かう。

 知床へのルートは二つ選べた。一つは中標津羅臼を経由して,国後を眺める東側の道路。店主に勧められたのはこちらの方だった。だが,2日目はいまいち天候が良くなく,スコールのような通り雨も振り出したため,東側より近道であろう,斜里町を経由するルートを選んだ。

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 知床散策路は大回り,小回りコースの二つあるが,すでに日も傾き始めていたため,大回りルートは選べなかった。散策路に立ち入る前に,10分ほどレンジャーさんからレクチャーを受ける。ヒグマに遭遇しない方法,出会ったときの対処策など。森の中では,あちらにヒトの存在を気付かせるため,声を出すといい。

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 日が完全に傾き,森が黄金色に染まりだす。

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 夕日が沈み始めたら,早いとこ遊歩道に行かないといけない。なぜなら,夕刻はヒグマとの遭遇率が高まるから。

3日目,旭岳と青い池

 2日目の夜は旭川にある温泉施設に泊まった。知床から旭川まで,車では4時間半かかる。途中北見に立ち寄って夕食,ガソリンを入れたが,この時点で夜の21時を回っていた。車をぶっ続けで運転していたため,かなり疲れを感じていたが,運転可能だと判断し,音楽を流しながら旭川に向かった。

 翌日,3日目,さすがに疲れが溜まっていたので起床時間はやや遅めに。といっても8時出発である。かめのまぶた氏は話をふっても,「うん」とか「やばー」しか喋らなくなった。Siriの方がよっぽどおしゃべりになってしまい,静かな車内のまま美瑛,そして旭岳へ向かう。


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 美瑛で朝食のパンを食べる。車のナビが言うことを聞かず,来た道を行ったり戻ったり。さすがにストレスが溜まってくる。おのれ札幌駅前タイムズレンタカー。

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 ロープウェーに乗り込む。山の麓だからなのか,天気予報とは異なり雨が降り出してきた。しかも,勢いが結構強い。

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 晴れていたら眺めは良いのだろうけど,このありさまである。

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 数分後,大粒のヒョウが降り出し,このまま野ざらしでは体力を消耗し風邪をひくと判断。おまけに雷が鳴りだし,かなり危険なのでロープウェーに引き返し,30分もしないまま下山する。α7Riiiとレンズがびしょびしょになっていた。故障の心配をしつつ,車内で服や機材を乾かした。

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 大雪山の麓,青い池もどんよりと陰って見れる。とても悔しい。

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 それにしても,Tamron 15-30 f2.8の使い勝手が良すぎる。描写も好きなので,Milvus 21mmの出番がない。やつは星景を撮るときくらいしか使わない。最近,Tamron 15-30はリニューアルされたけど,どうやら後ろ球にフィルターポケットがついたみたいだし,いいなー。ほしいなー。でも旧型とは6万円の価格差があるらしい。

じゃがバターを食す。JAアンテナショップ美瑛選果



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 ここです。このお店です。とても美味しい。正直,じゃがバターなんてなめていた。現地で採ったジャガイモに正方形のバターがのってるだけだと思ってたけど,全然そんなことはなかった。バター,こんなにもらって良いのだろうかと思うほどのっかっていて,塩味もしっかりときいている。

美瑛選果について | JAびえい美瑛選果 - 北海道・丘のまち美瑛町から旬の野菜をお取寄せ

 施設にはレストランもあった。料理がめちゃくちゃおいしそう。彼女と二人旅だったら確実に中に入っていたけど,今回の旅の相手はキモオタラノベ作家だった……。

そして帰路,まとめ

 かめのまぶた氏の要望で夕張に立ち寄ったけど,自分はそれほど写真を撮っていないので,このブログでは省略。美瑛から夕張まで2時間,夕張から札幌まで1時間半を要し,長かった(距離が)北海道の旅はいったん,終わった。次回は何が何でも道北に一緒に行きたい。

 やはり,2泊3日だとほぼ,旅程が移動で終わってしまうのが残念だ。個人的な要望を言うならば,厚岸に寄りたかったし,霧多布湿原にも行きたかった。紋別や網走など,気になる場所はたくさんあった。

 なんというか,次に道北に行くとすれば,島でゆっくりしたいなと思う。